PTA広報づくり な ん で も 相 談 室 (無料)
学校・学級新聞づくりのアドバイスも
ご質問・ご相談は直接お答えすることを原則としています
手紙、電話、メールなどで、どうぞ
(このページで回答することはいたしません)
回答者 武 勝美(たけかつみ) エコー教育広報相談室(元公立中学校長)
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武 勝美(たけかつみ) のプロフィール
「新聞づくりは仲間づくり」をモットーに1960年から学校・学級・PTA新聞づくりを指導
・NHK学校放送番組企画委員(1976年から5年間)
・朝日中学生ウイークリーにコラム「職員室」を2年間連載 (1979〜80年)
・神奈川新聞の『紙面直言』(2000年度) 『紙面拝見』欄(2011年度)を担当
・前全国小・中学校・PTA新聞コンクール運営・審査員
・第一回「酒井寅吉賞」 (総合ジャーナリズム研究所)受賞 (1982年)
・「新聞教育賞」受賞 (全国新聞教育研究協議会・1994年)
・全国新聞教育研協議会より特別表彰 (2014年)
・秦野市教育功労者表彰 (2017年)
現 在
・全国新聞教育研究協議会参与
・教育個人紙「ECHO」を1985年に創刊 1987年6月13日の「天声人語」で紹介される
※2018年4月現在で348号
・ 2017年度はPTA・学校・学級新聞づくりの講座を33回おこなう
・ 「まほら秦野みちしるべの会」主宰
・道祖神の里めぐり人
学校新聞・PTA広報づくり講座の講師として、区・市・町(含む・単P)の講座を担当
東京・文京区 荒川区 中野区 中央区 渋谷区 世田谷区 台東区
千葉・柏市 市川市 袖ヶ浦市
北海道・帯広市 岩手・盛岡市 北上市 宮城・気仙沼市 山形・鶴岡市 酒田市 尾花沢市
茨城・水戸市 愛知県・豊川市 三重・鳥羽市 大阪市 京都市 神戸市 大分・大分市
神奈川・秦野市 横浜市 川崎市 相模原市 伊勢原市 横須賀市 藤沢市 鎌倉市 茅ヶ崎市 海老名市 座間市 厚木市 平塚市 寒川町 二宮町 大井町 中井町 松田町 湯河原町 箱根町 真鶴町 愛川町 旧津久井町
県立高等学校PTA連合会広報委研修講座、同横浜北地区連絡協議会広報講座
他に ・毎日新聞社「初歩から始めるPTA広報紙づくり講座」講師
・神奈川県民生委員児童委員協議会広報講座講師
・NHK教育テレビの「中学生の広場」、「教師の時間」、「中学時代」で「学級づくりと学級新聞」を公開
・指導した新聞は「全国小・中学校・PTA新聞コンクール」において
学校新聞3回、学級新聞2回、PTA広報で9回の最優秀賞を受賞
詳細は教育コラム『エコー』のページをご覧ください。
主な著書
「新聞教育の研究と実践」 駿台書房 / 「新聞づくりは仲間づくり」 夢工房
「父母と手を結ぶ学級通信12か月(共著)」 明治図書 / 「朝会の話集 春の朝」 夢工房
「中学生に与えたい講話・話材集(共著)」 小学館 / 「校長例話集〈共著〉」 学事出版など
エコー教育広報相談室 武 勝美
〒257−0023 秦野市寺山 519
Tel・Fax 0463-81-4276 (9:00〜16:30) |
年度末の編集後記
見出しを見て読みたいと思う所だけ読む。そんな私が新聞作りに。すべての記事を読んで欲しくて、仲間たちと試行錯誤しながら作りました。この新聞が、多くの皆さまに関心をもって読んでいただけたら幸いです。
取材の写真撮影でプロのカメラマンの苦労を知り、記事を書きながら、新聞記者の厳しさを味わいました。さまざまな個性を持つメンバーが作成した107号です。私たちが伝えたいことを受け取っていただけたら嬉しいです。
スマホで何ができるの? 買物できちゃうの? 春からスマホデビューをしたがる子どもにどう対応したらいいのか。その相談から107号はスタートしました。同じ思いの保護者の力になれたら。こんな私たちの思いが少しでも伝われば幸いです。
当初の予定には無かったスマホ・ケイタイ特集。メンバー全員が熱い気持ちで記事を書くことが出来ました。新学期に向けて購入を考えている保護者の方の参考になれば嬉しいです。
楽しい仲間と和やかに、時には励まし合いながら、発行まで辿り着きました。目標に向かって作り上げる楽しさ、完成したときの達成感・安堵感を十分に味あえました。今回お届けする情報が、少しでも皆様のお役に立てたら嬉しいです。
手探りで始まった新聞作り。記事をまとめることの難しさを感じながらも良き仲間と出会え、意見を出し合い楽しく作成することが出来ました。携帯についての特集を家庭で活用して頂けたら嬉しいです。
広報委員になったことで出会えた素晴らしい仲間たちと、楽しい時間を過ごしながら作り上げました。読んで下さった皆さんが、少しでもPTA活動に興味を持ち、より良い活動が広まるといいと思います。
一学期の編集後記
あなたを学校に送り出した日のこと、よく覚えています。「先生の言うことを聞けるかな」「ちゃんとトイレに行きたいって言えてるかな」「友達と仲良くできるかな」 いろんなことが心配でした。あなたは、私の気持ちを知ってか知らずか、しっかりとたくましく成長しています。時にはケン力もします。でも、忘れないでね。私は、心の中であなたのことをいっぱい思ってる。いっぱい応援してる。どんなときも、あなたの味方です。さあ今日も元気に、『いってらっしゃい!!』
中学生になり、ぐっと大人っぽくなった我が子の後ろ姿が頼もしくもあり、少々寂しさも感じさせます。先生方、保護者の皆様のご協力を得て、子どもとの距離感を縮める広報を目指したいと思います。
突然の広報委員。「ムリ!」 不安を抱きながら参加した広報技術講習会。「みんな広報委員に向いてるから」という講師の方の冗談ともつかない適性検査(?)に励まされ、理想の広報紙と現実の力量との狭間で悩みつつも、なんとか送り出した第一号です。
「カメラ買っちゃつた」運動会の当日広報委員として集まった時、私が言ったら「私も」と4人までがカメラを買ったことが判明。張り切りすぎて、担当以外の競技も写真を撮っていたら、最後の最後にバッテリーが切れてしまいました。運動会でトラックに入り、写真を撮れるのは広報委員の醍醐味ではないでしょうか。私が撮った写真は300枚。広報委員全員は2500枚以上にもなりました。少しでも子供たちの頑張りが、紙面でお伝えできればと頑張りましたが、いかがでしたでしょうか。
4月に初めて集まった広報委員の皆で、手さぐりで作った96号です。感動をもらった体育祭をメインに、会員の皆さんが知りたいであろう先生の事、また子ども連が勉強より力を入れている(笑)部活動を中心に、他にも現在気になっていることを盛り込んでみました。最近は文章を読む時はPCや携帯の画面で、という方が多いのではないでしょうか? しかし、私は紙面に印刷された文字を読むことが大好きです。表紙を見た時やページをめ<る時のワクワク感、紙の手ざわり、インクのにおい、それら全部ひつ<るめて楽しいのです。皆さんに少しでもその楽しさを味わっていただきたいと思いながら作っ田この号です。ぜひお子さんと一緒に読んでください。
ライフラインのストップした被災地で人々に勇気を与え、情報を届けているものの一つが「新聞」でした。広報委員になり、初めて取り組むことになった紙面作り。広報紙を通して伝えたいことは何なのか、PTA活動をより深く、身近に感じとつてもらうには、何が必要なのか。試行錯誤しながら、会員の皆様に役立つ情報を届けたい一心で作り上げました。楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
編集の際、「読みたくなる広報紙」を目指しておりましたが、若干読み難さが先行するような紙面になりましたこと、深く反省いたしますとともにお詫び申し上げます。
「西のいぶき」238号は字体を変えてみました。いかがだったでしょうか。今回、本当に多くの方のご協力により、紙面を作りあげることができました。取材中は、委員活動であるのを忘れ《素》で楽しませていただき、毎日が新しい発見の連続です。今回の取材中、丹沢ファームの三武さんに、そら豆はサヤのままグリルで焼いて食べるのが、一番美味しいと教えていただきました。豆が蒸されたようになり、ホクホクと美味しくいただけますよ。ぜひ一度お試しあれ。
中学時代の夢は作家。高校生のときは新聞記者。今は広報委員として取材に明け暮れする日々。夢を叶えたのかも♪
毎日10kmのジョギングという私の生活に、4月から広報委員の仕事が加わった。頭を使い、体力を活かした充実した日々。今年の広報のテーマは「つながり」。この広報紙がまずは親子のつながりなればいいなあ、と思う。だから興味や関心をもってもらえるような紙面づくりに励む! そんな一日の終わりにはご褒美が待っている。きょうは旬のたけのことスーパードライです。
まったくの初心者18名が集ってワイワイ楽しく4回の「せんだん」を発行することができました。号を重ねるごとにチャレンジ精神が大きくなり、今回は綴じこみ付録のおまけき! 最後の最後まで私達の「読んでいただきたい」という気持ちをこめて一生懸命頑張りました。仕事をしながら、小さい子どもがいながらも、みんなで協力し合ってひとつの作品を仕上げていくという「達成感」や「充実感」は他の委員会では味わえない経験だと思います。最後にこの一年間、ご協力頂きました保護者の皆様、先生方、児童の皆さんに深く感謝申し上げます。それと、時々お皿を洗ってくれたお父さん、会議が終わるまでいい子に待ってくれていた我が子へ… 本当にありがとう。
年度末号の編集後記
「P連だより」の年度末号の編集に携わった8人が編集後記を書いてみました。
Aさん 東日本大震災からまもなく一年が過ぎようとしています。あの日、大きな揺れの中まっ先に頭に浮かんだのは子供のことでした。顔をみてほっとした気持ちは、安全であたり前な日常生活の中では忘れかけていた感覚でした。大震災の教訓とともに、その時に感じた気持ちも忘れないように心に留めておこうと思います。
Bさん 何百年も昔の災害の記録は、防災対策の貴重な資料です。「記録」が持つ価値の大きさを感じます。世の中の記録である新聞は後世に教訓を残し、子育ての記録は、親の愛情をいつか子供に伝わるでしょう。市P連だよりは、いつの時代も「人のつながりの中で子供は育つ」というメッセージが込められた新聞だと思います。
Cさん 本年度は、三月十一日に東日本大震災という大きな出来事があり活動も不安な気持ちから始まりました。私たちは各学校の代表としてこんな時だからこそ「すべては、子供ちのため今やれることを」という本年度のスローガンを胸に情報交換や、新聞を通してお伝えすることが出来ました。まだ心残りはありますが、みなさんと心がひとつになれたことは大事な宝物です。
Dさん 初めて我が子を抱いた時のことを覚えていますか。惜しみない愛情を注ぎ、子供の成長に一喜一憂した日々。子育てに悩み、時には本気で叱ったこともあるでしょう。 もうすぐ卒業。かけがえのない時間を共に過ごし、新たな一歩を踏み出す我が子の心のアルバムに、私たちはどのように映っているのでしょうか。
Eさん 子供たちは思っている以上に親から影響を受けています。では今、私たち親は何が出来るのでしょうか? 家事をきちんとこなすことはもちろん、仕事はもちろん、でもそれ以上に自分が楽しめる何かに打ち込む姿を見せることが大事ではないでしょうか? その中のひとつがPTA活動だと思います。頑張る姿を子供たちは見ています。
Fさん 委員になって振り返ると、貴重な経験がたくさんでき、PTA会員の大切さを知りました。これからも学校行事などに参加をしていきたいと思います。子供たちの作品が見られたり、声が聞こえたりして、良かったです。お世話になり、ありがとうございました。
Gさん 今号の編集活動は、10校の小中学校で行いました。各学校、笑顔で出迎えてくださり、息詰まった会議も「笑顔」に助けられ、人とのふれあいの大切さを感じました。それぞれの学校の地理的背景はもちろん、特色を垣間見ることができました。一年間の活動で学んだ数多くの体験・人との出逢いを大切にし、これからの支えにしていきたいと思います。
Hさん 市長さんへのインタビューは心に残る体験です。自分の住んでいる街を全然わかってなくてはずかしくなりました。学校・地域の事をもっと関わって、子供たちと元気に過ごしていきたいです。両手のうち片方は人のため、もう片方は自分のためという気持ちを大切にして。
2010年12日15日に発行された『情報委員会だより』
1 編集長の提案で、この号の編集に携わった8人全員が「編集後記を書いてみよう」と挑戦。この方法は、編集後記というものについてのそれぞれのとらえ方が現われるのでおもしろい。
2 その中の一編を心柱にして、他の7編の後記の趣意を取り込み編集後記ができた。
この号(A3判・2P)の主な見出しは次のようなものである。(見出しは、記事のエキス)
・より良いPTA活動のために
・新しい「つながり」と「広がり」を求めて
・活動を離れ ちょっと一息 そば打ち体験
・松岡修造さんの言葉(講演を聴いて)「しかって、ほめて、抱きしめろ」
8人の委員が書いた編集後記
(NO1) 人を、まちをつなぐ言葉《オ・ア・シ・ス》―「おはようございます」のオ、「ありがとうございます」のア、「失礼します」のシ、「すみません」のス。つないで、はぐくまれる。く心のオアシス〉「おもいやり」「愛情」「信じ合う」「素直な心」―互いを思いやってかけ合う言葉は安らぎを与え、まちを明るくしてくれます。もうすぐクリスマス。あなたの言葉で家庭をオアシスに、心に灯りをともしましょう。(安)
(NO2) 家でどんな会話をしていますか。子どもたちは、家庭の食卓で栄養をいっぱい摂るのと同じように、会話からたくさんの言葉を知り、自分のものとしています。栄養は体を作り、言葉と言葉に乗った想いは心と考え方を作ります。親の言葉で子どもの心が育つ。大人として、親として、温かな思いやりのある会話を心掛け、子どもたちの心と考えかたを育てましょう。その一添えとなる情報委員会だよりになればと、思っています。(城)
(NO3) 「新聞作りは仲間作り」、先日、情報委員の親睦をより深めようと、田原ふるさと公園内にある「そば処東雲」に、そば打ち体験に行きました。偶然にも、かつて情報委員を経験されたという店員の方に指導いただき、初めての感覚に皆四苦八苦。できあがった太さも食感もそれぞれ違うそばを味わいました。「みんな違って、みんないい」、手作りの良さに感激しました。はずむ会話でそばはいっそうおいしくなりました。(中)
(NO4) 子育てが一段落し、心身共になまりきった私に、情報委員の仕事が務まるのかと不安で一杯でした。しかし、幸いメンバーに恵まれ、こども館に集まり新聞作りをしていると、学生時代に戻った様な気がしました。いろいろな人と出会え、様々な経験ができ、良い刺激を受けました。最近は、生活にメリハリがあり、いいリハビリになったと思います。リフレッシュしたい方には、PTA活動をお勧めします。自分のために、ぜひ…。(橘)
(NO5) 情報委員となり楽しみの一つにおしやべりがあります。異なる地区のPTAの方とお話しする事はとても刺激となり、勉強にもなりました。先日は田原ふれあい公園でそば打ち体験もして来ました。たくさんの輪を持つことができ、忘れられない一年となりました。苦労や大変な事もありましたが、それよりもすばらしい方々に出会えた事がうれしく感謝いたします。人生は一期一会、一歩進んでみるとそこには新しい自分が見えます。(門)
(NO6) こんなに文章を書くことが難しいとは思いませんでした。思えば軽い気持ちで情報委員をうけてしまったなあと気づいても後の祭り。原稿用紙に向かって夜な夜なマス目を埋める作業。自身の語いの少なさにため息をつきつつ、記事を書きました。手のかかる子ほどかわいいといいますが、まさに我が子、読んでいただけたら幸いです。(伊)
(NO7) 皆さんにとって、どんな一年でしたか。4月、私たちは緊張し情報委員という立場に戸惑いながら顔を合わせました。委員会を重ねる度、情報交換を通じての言葉のキャッチボ叫からつながった私たちは、いつの間にかずうっと前からの友だちの様に打ち解け、楽しい時間を過ごしています。人と人、言葉と言葉のつながりを感じ考える一年でした。「最初の一歩」を踏み出せば新たな世界が広がります。(竹)
(NO8) 毎年この時期になると、この一年間を振り返り、来年の目標を立てようという思いが強まります。今年は情報委員として活動した4月から、たくさんの出会いがあり、今までにない経験ができました。子どもと地域と、来年はどのようにつながっていけるかをこれからも考えていきたいと思っています。共に編集作業を行いながら、笑いあっている仲間と、来年の今頃会った時、どんな話ができるでしょうか。(岩)
武勝美の広報クリニック 平成23 年度 秦野市小・中学校PTA広報の紙面クリニック (順不同)
小学校の部
(年間発行回数と総ページ数)
堀川小学校『ほりかわ』 発行:3回・12P 決算額:217,950円
一年の広報活動の反省を広報委員長さんは「発行するたびに先生方や会員の皆様から『よかったよ』と声をかけられ、とても励みになりました。みんなでがんばった結果を広報紙という形で残せることはうれしいことでした」と書いています(93号)。
その広報委員のがんばりが読み取れる記事が93号にあります。登校班の班長さんだけが持つ防災マップを全児童に持たせたいと広報委員会は学校にお願いし、「新年度からそうなるように検討したい」との回答を得たのです。PTA広報の役割は、お知らせは当然ですが、ときには、思い切った「お願い」もしなければなりません。そのことが分かっている広報委員会です。
91号の先生紹介のページのレイアウト、92号の運動会の写真、93号の表紙の記事、それぞれ良いものでした。そこで次年度の広報委員会にお願いをします。第1回の広報委員会で次のことを決めてください。@広報の大きさ(判) A紙面を縦書きで作るかか、それとも横書きか(縦なら右綴じ 横なら左綴じになります) A1ページの段組み(特に右綴じの場合) C本文の文字の大きさ(これで1行の文字数もきまります) Dそしてもっとも大切な「広報の年間のテーマ」。
西小学校『西のいぶき』 発行:4回・28P 決算額:180,124円
年間を通しての充実した広報づくりに賞賛の拍手を送ります。とくに年度最終号である236号は圧巻です。手作り、学校印刷という条件の中で8ページ版です。1Pは「6年生ありがとう」、2Pは「6年生から『ありがとう』」、3P「祝う卒業−6年生の親から」、そして4〜6Pは「祝卒業・進級−晴れの日も雨の日も共に過ごした日々」−この特集は、全担任が「私のクラスはこんなに成長した」と誇らしげに書いている−先生がたの広報への協力ぶりも特筆されます。7Pは「委員をしてよかった87%(高い数値です)」とPTA活動のまとめをしています。8Pは「子どもを守る」。
『西のいぶき』は年間のシリーズものとして「子どもを守る」を持っています。235号の編集後記は「震災直後に広報委員になった私たちの役目として、さまざまな角度から震災に関する記事を載せている」とあります。この号での「子どもを守る」は、宮城県南三陸町へ復興ボランティアとして出かけた7人の先生方による座談会でした。そこでは「子どもを守る」という先生方の強い心が語られています。一方、保護者は「あの日から私はこう変わった」と、大震災後の心をアンケート調査に表したのです。このように、「大震災後」を多角的にとらえることもされています。全号、レイアウトがスッキリしていて読みやすいです。
上小学校『カリヨン』 発行:4回・16P 決算額:172,227円
パソコン手作り、6人の委員、赤黒コピー印刷、と『カリヨン』のそのスタイルはすっかり定着しました。今年度の市PTA広報コンクールの審査会での審査員の『カリヨン』 の印象を書いてみます。「温かみを感じる」「読みやすい」「地域とのつながりが感じられる」。これらは「子供を大事にする地域」につながる言葉です。
PTA会員77に対して賛助会員(上地区の一般家庭)が370という数。その賛助会員の支援・協力によって子供たちはさまざまな貴重な体験ができる、そんな様子を『カリヨン』は感謝の心を込めて記事にしています。広報委員の一人か言っています、「今年度も広報委員をやってよかった!の一言がすべて」。それは取材に走り回り、作り上げた『カリヨン』だからでしょう。上地区が大地震にみまわれたとき「今までの学校の対応では心配」と校長先生に聞きに行く(143号)。
座談会を開き「減災には、普段からの近所付き合いが大事」と説く(145号)。146号では、上地区安全マップを手に、広報委員が親子で歩いて危険な場所を確認し合っています。
9月の台風で倒れてしまった学校のシンボルのせんだんの木を心から惜しんでいます(145号)。この記事でも地域とのかかわりの強さ結びつきを感じます。
臨場感ある写真、それを活かしたレイアウトが上手です。
東小学校『せんだん』 発行:4回・16P 決算額:304,408円
昨年度までと違い今年度の『せんだん』は、取材の範囲を広げました。その好例が年度最終号・132号の「中学校の校長・教頭先生へのインタビュー」です。まもなく卒業の6年生は中学校生活にある種の不安を抱いています。その不安を少しでも解消し、期待に胸ふくらませ中学校の校門をくぐらせたい、6年生の保護者のそんな願いに応えるインタビューでした。この132号の表紙は、一年間の学校・PTAの動きを時計回りにならべ、真ん中に優良PTA表彰の賞状を置きました。色使いも柔らかで印象的です。綴じ込み付録「教えてPTA」はPTAの役員・委員の仕事の内容とその量などを分かりやすく紹介しています。
131号では、地震に対する私たちの心構えについて、アンケート調査をもとに「今のままで大丈夫ですか?」問いかけています。
カラー2ページ版も発行されていますが、カラーにこだわらずモノクロで4ページを作ることも一つの選択肢です。『カリヨン』(上小)や『西のいぶき』(西小)が参考になります。読みやすさ・読む人に安心感を与えることを考えると、記事のフォント(文字の大きさ)は、どの号、どのページでも基本的には同じものにするほうがよいと思います。
北小学校『稜 線』 発行:3回・14P 決算額:513,225円
71号 1面のキャプション、よくできています。写真が「やっとついたあ〜」という子供の表情のものであれば、と惜しまれます。何を撮りたいのか、誰にカメラを向けるのか考えましょう。
72号 表紙の写真、子供たちの豊かな表情を捉えています。2、3面は「子どもたちの命を守りたい」という見出しの下、いろいろな記事で紙面を構成していますが、子供たちや保護者の声を取り入れたら紙面はいっそう充実したことでしょう。PTA広報は会員の声を集めることで紙面が出来上がります。会員の名前が紙面にたくさん出る広報紙は読まれます。
73号 1面の記事が11月に行われた「バザー」でした。広報・新聞では発行日に近い情報ほど価値があると言われています。この号では「24年度 この春委員会が生まれ変わります」がトップニュースになるべきでした。先生方の駅伝のニュース、スペースを取り過ぎていませんか。記事の重要性は、見出しの大きさと記事の長さで決まります。そのことを踏まえてレイアウトを考えましょう。見出し、余白の使い方、柔らかな色使いなど優れています。それだけに、特集での実力を見たかったです。
南が丘小学校『南の風』 発行:3回・総14P 決算額:111,377円
ゴシック体で横組み左綴じ、柔らかな色使いとそれに合わせたレイアウト、『南の風』は独特な雰囲気を持つ広報紙です。その年度第1号はすっきりとして読みやすい紙面ができました。
11月に発行された96号は会員を対象におこなった「3月11日」についてのアンケート調査の特集を組みました。回答の中から、いくつかの課題が浮かびあがっていますが、それらの課題への対応は「学校からの回答」で終わっています。そして、広報委員会はまとめに「地域の人たちと助け合うことが大切」と書きました。「地域の一員として『私(PTA)は何をすべきか』を真剣に考え、行動しなくてはいけないと思います」と、もう一歩踏み込んで書いてほしかったです。
市コンクールの審査会での声を紹介します。「楽しく活動しているように思う」、「見出しがうまい」。「学校の情報量に対してPTA活動の記事が少ない」、「年度最終号は淡白」、「紙数が少ないせいか、実力が十分発揮されていない。惜しい」次年度の活動の参考にしてください。
南小学校『さくら木』 発行:4回・18P 決算額:349,530円
「今度の号に何を載せよう」と悩む委員会に、年間4回発行した『さくら木』の企画や記事を紹介します。
116号(6月30日)
1P 今年度のPTA活動について 避難訓練 2・3P 先生紹介 4P 遠足 授業参観と親子下校 1年生を迎える会 PTAサークル活動の紹介
特別号「震災について考える」号(7月15日)― 夏休み直前に発行する広報紙の見本です。
1P 校長先生に聞く「震災時の対応」 震災についてのアンケート調査の結果 2・3面見開き「安全マップ保存版(広報委員会制作)」 4P 親子でチャレンジ夏休み 夏は地元で遊ぼう 熱中症対策 防災袋に入れておこう
117号(12月20日)
1P 秋季大運動会 2P 運動会を支えた人 見直そう観戦マナー 3P PTA活動の中間報告 2学期の思い出(各学年) 4・5P PTA祭り インフルエンザ対策 お年玉 東日本大震災−あれから何かが変わった 震災後アンケート
118号(2月17日)
1P はばたけ未来へ(6年生のページ)中学校でどんなとこ? 2・3P]は「委員会でつなごう」 4P 進級に向けてのアドバイス 校長先生の言葉 年度末総会のお知らせ
『さくら木』は学校の情報に偏り過ぎない「PTA広報らしい広報」です。レイアウト、写真も優れています。
大根小学校『おおね』 発行:2回・8P 決算額:178,980円
6月30日に発行された年度第1号はPTAと先生の紹介号です。第2号の発行は1月24日、表紙は10月に行われた運動会の記事です。2,3ページは「校内探検」で撮った学校のお宝(?)の紹介です。4ページもその続きです。
年間2回の発行の『おおね』は、取り上げる企画に悩んだことでしょう。まず発行日が難しいです。先生紹介は大切だからと4月に発行すると、次は3月の卒業記念号になってしまいます。これではPTA活動は年度末の報告で終わってしまいます。年間2回でしたら7月と3月。「7月に先生紹介は遅すぎる」と思うかもしれません。でも、紹介の仕方を考えればよいのです。「先生の子供のころの夏休みの思い出は」とか、担当するクラスの子の3か月での成長ぶりを聞くなど、考えればよい先生紹介ができます。
3月発行号はPTA活動の反省(次年度への申し送り事項・今年度不十分だった活動など)がメインです。「祝う卒業」に使う紙面は限られます。10月に第2号を発行し、子供たちのこと(勉強、家での生活、健康、安全など)を特集し、学級懇談会の資料にしてもらう広報紙でもよいと思います。
末広小学校『くず葉』 発行:2回・14P 決算額:129,480円
昭和52年に創刊された『くず葉』は34年の年月を経た昨年6月、100号を迎えました。 100号おめでとうございます。100号の表紙は会員による人文字「100」の写真です。「100」という数字は『くず葉』の100をあらわすだけでなく、末広小PTA活動の今までの積み重ねを表す数字でもあります。8ページのこの号は年度のPTA活動の方針が示されています。教室の配置図とあわせた先生紹介も載せてあります。児童のクラブ活動の紹介(半数だけ)がこの号でされています。児童を励ますことを狙っているのでしょうが、PTA広報の役割からすれば、児童の委員会やクラブ紹介は年度末号で行いたいです。児童の次年度の選択の資料になるからです。
『くず葉』は年2回の発行です。2月に発行された101号の記事は、運動会、バザー、各委員会の年間反省など「終わったこと」を報告で占められてます。「災害に備えて」改善された学校の施設の情報もこの号でしか報じることができませんでした。上の『おおね』に提案した「年2回発行するとしたら」を『くず葉』も考えてみてください。
本町小学校『ほんちょうの森』 発行:4回・34P 決算額:258,183円
年度最終号に見られがちな「卒業特集」を『ほんちょうの森』最終号(172号)はしませんでした。表紙は「人との出会いは宝物」とキャッチコピーを付け、さまざまな出会いを写真で報じています。そしてページの真ん中に親子と思われる握り合った手のアップの写真です。広報が伝えようとしていること、訴えたいことをしっかり表したこのページの企画は見事です。
170号から東日本大震災を意識した企画が連続で組まれています。171号には「本町小学校サバイバルカード」が載せられていて、必要な事項を書き込み切り抜いて携帯するように勧めています。172号では広報委員は厚木にある総合防災センターで「家族で災害体験」をし、ていねいに記事にしています。(市内の数校の小・中学校の広報紙も防災センターでの体験レポートを掲載しています)
年間を通じて確かな編集姿勢を持っていることが各号からうかがうことができる『ほんちょうの森』てす。さらにその力を高めるために、次年度研究してほしいことを書いてみます。@縦書きと横書きのぺージが混在しています。ページの中にもそれが見られます。今年度の『ほんちょうの森』は横組みを基本に紙面が作られているように見えます。「左綴じ」のほうが読みやすいと思います。 A記事の文字の大きさは統一したいです。 Bレイアウトの勉強をしましょう。余白の使い方、縦・横の記事のバランスなど@、Aを含めた全体の課題ともいえます。
渋沢小学校『しぶしょう』 発行:4回・22P 決算額:257,237円
「いったい、何からはじめたらいいのか分からない〜!」−これが『しぶしょう』の年度第1号(116号)の編集後記の出だしの言葉です。その号を手にした筆者も、失礼ながら「大変だろうな」と思ったのでした。でも、発行を重ねるごとに紙面は充実し、技術は進歩しました。一年間、よく努力しました。成長しました。
年度最終号の119号は今年の広報委員の集大成号といえる力作です。《卒業記念特集》として先生方のサインなどで紙面を作るパターンが多いのに、『しぶしょう』は表紙のページで「祝う卒業」を組み、2Pは5・6年生に“Do you like English?”のアンケート調査を載せました。そして3Pは東日本大震災を忘れない、という思いで「あの日からもうすぐ一年」の特集です。その中で「風評被害」についてのコラムは訴える力のあるものでした。
118号の運動会の写真のページは、楽しい、あるいは迫力のある写真がたくさんあります。そして、その写真がレイアウトとキャプションで更に訴える力を持っています。
シリーズ「気になるあの人」は好評のようですが、プライバシーには十分意識して取材しましょう。
広畑小学校『ひろはた』 発行:3回・12P 決算額: 37,930円
年度第1号・118号には、PTA活動を支えていこうとする広報委員会の意気込みが表れています。でも、発行された全号に目を通してみたとき、PTAの活動、特に委員会の動きがあまり伝わって着ません。PTAでもクラブ活動より委員会活動を大事にしたいと思います。
『ひろはた』は、依頼原稿と広報委員による見聞の記事(《聞く》が少ない)で出来上がっています。新聞や広報で言う『取材』とは、その場に出かけそこにいる人たちの声を集めることです。記事とは、そこで集めた声をつないだものです。もちろん、それに加えてその場の出来事を広報委員の目で見て正しく書くことはします。一般紙の記事には、人名と「 」の言葉がたくさん入っています。広報委員は大変ですが「交流の場が増え、何よりも学校行事や、普段見ることができない子供たちの活動を見られたりする」と、年度最終号の編集後記にあります。「普段見ることができない子供たちの姿」を広報の紙面で会員に知らせてほしがったです。118,120号の表紙は魅力的でした。
鶴巻小学校『いっぽ』 発行:3回・12P 決算額:183,415円
祝『いっぽ』100号到達。年度第1号が100号という区切りでした。その号で広報委員会は次のように書きました。「100号の企画会議直後に東日本大震災が発生し、我々の日常生活も一変しました。(中略)ある意味、震災前とはまったく違う価値観が必要になってくるかもしれません。そうした事を含め、これからみなさんとともに考えていける『いっぽ』でありたいと願っています」。
102号の囲み記事「大切な水 災害時における断水への対処法」は長期断水を経験した被災者の声を集めたものです。さまざまなところで非常時に備えてのマニュアルが出されていますが、トイレについての対応はあまり具体的に書かれていません。現実の問題、課題をしっかり捉えているこの視点はよかったです。次年度もこの姿勢で広報づくりを進めてください。その次年度の委員にお願いします。(1)広報の形(判を含め)は全号同じ (2)記事の文字の大きさの統一。これらのことは「読みやすい」、読者に親切ということです。
最後に、題字のデザイン センスがいい、シャレてます。
中学校の部
南中学校『みなみPTA』 発行:3回・18P 決算額:267,586円
年間3回の発行。レイアウトがすっきりしていて読みやすい広報紙です。11月発行号は8ページのカラー版で、4ページが運動会の写真のコレクション(「双六編」という意図・趣旨が筆者には分かりません)。学校祭に2ページ、合唱コンクールと新人戦の報告で1ページ。学校行事の報告に比べPTA活動の記事は淡白です。両者の情報量のバランスも考えたい号です。124号で、生徒たちによる「いじめ防止会議」の記事が書かれています。どのような話し合いがされたのか、そのことを伝えるのがPTA広報の役目です。そこから『みなみPTA』は特集を組むべきです。この広報紙の「いどばた会議」は、保護者の生の声を聞かる興味深いコーナーです。ここで語られたことも特集を組む時のヒントなります。
紙数の関係でしょうか、すべての記事が“クール”あるいは“あっさり感”で書かれています。中学校らしい“骨っぽい”企画を期待します。文字の大きさは全号、基本的には同じ大きさにします。122号の「父兄」は「父母」あるいは「保護者」に。
大根中学校『大根中PTA』 発行:3回・8P 決算額:225,000円
137号 この号はB4判の2ページ、新聞形式の広報紙です。1面の見出し、レイアウトはよく出来ています。見出しに「 」をつけるときは、本文の記事の中に「 」の部分があり、それを見出しとして取り出して使うときです。
138号 今号はA4判4ページのカラー版です。1面は学校祭を写真で報じています。写真の大きさに変化を持たせるとよかったですが。3,3面は、特集「先輩・後輩ってなあに」です。全生徒のアンケート調査をもとにしっかりとした記事が書けています。先生方にも言葉をもらい、分析がてきています。
139号はA4判2ページ。会長、学校長、三学年主任がそれぞれ一年のまとめの挨拶をしています。2面は「あなたの声が聞きたい 中学生の悩み」の特集です。1ページで組む特集としては大きすぎるテーマでした。ページ数の関係からでしょうが、PTA活動の記事をあまり読むことができません。PTA広報はPTAの機関紙です。PTA活動を盛んにするために広報紙は存在します。次年度、さらに広報活動が充実することを願っています。
西中学校『西中PTA陽光』 発行:5回・38P 決算額:400,000円
今年度の全国学校新聞コンクール(毎日新聞・全国新聞教育研究協議会)で『西中PTA陽光』は「最優秀賞」に輝きました。発行は年間5号です。次年度の広報づくりの参考になるようにその紙面を紹介します。
広報の年間テーマ「共に考えよう」
212号(5/31)先生紹介 先生、保護者、生徒による座談会「良い関係は会話から」 PTA活動の原点「生徒のための行動を」
213号(7/20)避難場所の確認を 夏休みをフル活用 楽しめるPTA活動 校外学習の紹介
214号(10/17)夏休みの反省 PTCA講座 体育祭 学校からの手紙届いてますか
全校登山に同行 避難訓練「もっと真剣に」
215号(12/20)進路選択「明日の自分が見えますか」 PTSCAフェスティバル 合唱祭 教育懇談会
216号(3/5)輝け卒業生 PTA活動「一年を振り返る」 PTA組織改編 部活動紹介
どの号もレイアウト、見出し、色使いが優れています。子供の表情をよくとらえている写真や毎号の4コマ漫画も好企画です。
※企画に時間(全員で話し合いを)をかけましょう。特集は掘り下げが必要です。
渋沢中学校『ふれあいの丘』 発行:4回・20P 決算額:162,137円
祝100号! 1984年創刊の『ふれあいの丘』は10月14日に第100号を数えることができました。その100号の一面に創刊号の縮刷版が掲載されています。トップの見出しは「期待にこたえた学級懇談会 出席者は527名」です。「学級懇談会の充実はPTA活動の原点、そして到達点」は筆者の主張です。99号ではその懇談会の様子が報じられています。 子供たちの生活に目を向けた紙面を作り、これからも意識して懇談会の成功に向けバックアップしてください。『ふれあいの丘』がPとTの橋渡しになるとを願ってやみません。
この号の7面は「渋沢中学校は大丈夫?」の見出しで学校の耐震性や地区を走る活断層について校長先生に質問をしています。会員の不安を少しでも解消できるように、広報は問題・課題をしっかり追っています。
余白のとり方がうまいので、すっきりしたレイアウトになっています。広報にふさわしい写真が多いです。ただしキャプションは努力を! 102号の2,3Pの「大空へ」は企画をもう少し練るべきでした。見出しに『 』や「 」は付けません。しっかりした記事を書くためには紙面(ページ)が必要です。使っている活字の大きさの検討が必要かもしれません。
鶴巻中学校『まいづる』 発行:3回・10P 決算額:273,482円
各号4ページ、コンパクトな広報紙。どの号もすっきりしたレイアウトで読みやすいです。ここでは4ページという限られた紙面で「何を記事にするか」「記事量はどのくらいか」という視点で各号を見てみます。
82号(7月発行)1Pの会長、校長先生の挨拶は、もう少し短くてよいと思います。役員紹介の写真の下のスペースは記事に使いたいです。2,3Pの「先生紹介」は申し分ありません。4Pの情報・話題の中には検討したいものがありそうです。83号(11月) 学校行事の報告が多いです。大震災後の生活についてのアンケート調査は良い企画です。合唱祭の記事を縮めれば、さらに内容を深めることができました。そしてこの記事をトップに据えたかったです。円グラフとダブっている集計表は不要でしょう。 体育祭の写真特集、迫力ある写真が撮れています。それだけにこのページの構成が“平板”に思えます。84号(2月)1Pの写真、数を減らしインパクトのある紙面に。1,3Pの「祝う卒業」、これだけのスペースをとるのでしたら、先生だけでなく保護者や地域の方などのお祝い・励ましもほしかったです。4Pの各委員会に聞いた「年間反省」はPTA広報らしい企画です。文字が大き過ぎたのが残念です。
東中学校『ぎんなん』 発行:3回・12P 決算額:202,386円
1969年に創刊された広報紙『東中PTA会報(現在は『ぎんなん』)』は、49年の歳月を経てこの3月に200号に到達しました。祝200号!
200号は4ページ立てで、東会(歴代PTA会長の会)会長と現校長先生のお祝いの言葉、200号までの歩み、節目の広報紙の縮小版(6紙)、22年前に広報が行ったものと同じ内容のアンケートを実施し、その比較をする特集「あなたはわが子が見えますか」、そしてかつて校庭の真ん中にそびえていた大銀杏(題字『ぎんなん』の由来の木)の写真などで紙面が構成されています。その200号の記念座談会で、先輩の広報委員が「孫が持ってくる『ぎんなん』を楽しみに待っている東中PTAのOB.OGも大勢います。がんばってください」と話しています。PTA広報紙は、たしかに地域と学校をつなぐ役目を果たしているのです。「保護者の願いをPTA広報は拾いあげてほしい」という発言もあり、「広報紙が行政を動かした」という具体例も語られています。200号を新たな基点にして、これらの声に応える『ぎんなん』になってください。
北中学校『北中PTAだより』 発行:3回・12P 決算額:219,596円
PTAの全実行委員を学年別に小委員会として編成し、そこで広報をつくる、担当は年一回だけ。この独特の広報発行システムが持つ弱点は、その担当者(学年)の興味関心で紙面がつくられるので、企画や記事に連続性をもたせることが難しいことです。このことを課題とした今年度は、広報紙の年間テーマ・「自立」をもつこととしました。
6月に出た152号で、校長先生が「三つの自立−健康面の自立、精神面の自立、社会的な自立−をめざして」という文を寄せ、「自立ってどんなこと?」とみんなで考えたのです。 153号(10月)は見開き2Pで、生きていくために必要不可欠な「身辺自立」について子供の実態調査を元に考えています。そして154号(2月)で、「一年を通じての子供たちの成長」を書き、特集『自立』のまとめをしました。「自立」の定義から、身近な問題「大震災」を通して論を進めたのです。
各号4ページの広報紙ですが、学校ニュースとPTAの情報の量的バランスもとれています。レイアウトもしっかりできていて読みやすいです。この『北中PTAだより』が今年敷いたレールをよりたくましくするために、企画会議は全員(全学年)で行うことをお願いしておきます。
南が丘中学校『南が丘』 発行:5回・16P 決算額:62,994円
「“知りたい”を届けたい」が今年度の『南が丘』の活動の姿勢です。一例を挙げれば6月発行の101号に「先生紹介」のページがありますが、他校紙とは一味違って「左隣の先生はどんな先生?」です。左隣の座席の先生の良いところを紹介しています。
卒業式の朝、特別号が配られました。学校祭の運動の部と文化の部の発表会の二日前に、プログラムを兼ねた「直前号」を発行しています。いずれの号も手書きを主にしたものです。その情熱とがんばりに頭が下がる思いです。手書きの広報・新聞が最も心がけなければいけないことは《読みやすさ》です。“きれいな字”や“達筆”でなくてもいいのです。“ていねいに書かれた字”です。ていねいに書かれた紙面には温かみを感じます。手書き新聞のための用紙を市内の全中学校は持っています。次回、手作りに挑戦するときはその用紙を使うことをお勧めします。「広報は読まれ完成」。広報は会員に読んでもらってはじめて完成です。
本町中学校『丹沢の風』 発行:8回・68P 決算額:360,804円
『丹沢の風』は新聞ソフトで編集・製版、自校印刷です。今年度は8回の発行で総ページ数68。紙面の充実は言うまでもありません。まさにハイレベルな広報紙です。
4月5日、入学式に参列した保護者に、広報委員から「入学おめでとう」号が手渡されました。A4判2ページでPTA活動のあらましや校舎・教室の見取り図が紹介されています。そして4月28日には204号の発行です。年度初めからこのように広報委員会がが動けるのはなぜでしょう。その答えは3月7日発行の209号の12Pの「広報委員 私の一枚」という特集に見ることができます。広報委員11人が一枚ずつ「心に残る一枚の写真」を載せているのです。委員の志向、まとまりをこのページから理解しました。
本町中では2009年夏から2011年7月まで、校舎の解体と新築が行われました。『丹沢の風』はその工事の詳細を学校行事やPTA事業とあわせ記事にしてきました。学校の歴史を記録する役目も果たしています。当然ながら、「PTA広報はPTAの機関紙」という意識は年度最終号209号の4P〜11Pの「活動の年間反省」に見るように、しっかり意識されています。 『丹沢の風』の課題は、@力が入ると“饒舌”になること A見出し、写真の大きさ、本文の行間など“余白”の研究、です。
広報委員のみなさんへ 一年間ご苦労さまでした。広報・新聞についての私の好きな言葉を皆さんに贈ります。「PTA広報はPTAの顔 そして心」 「新聞づくりは仲間づくり」 「新聞っておもしろい!」 「広報は・耕報」 武 勝美
PTA広報紙・誌づくりの相談の内容例
「編集後記」は何のためにあるのですか 何を書くのでしょうか
初めてPTAの広報委員になり、編集後記を書くことになりました。PTA広報に何を書いたらいいのですか etc・・・
編集後記ってなんですか
記者として《客観的に書いてきた記事》に対して、編集者として、《情緒的》に「自分たちの思い」を書くのが編集後記。その号を作り終えたときの素直な感想を書く。読者が広報を身近なものに感じる欄が「編集後記」。
編集後記をどう書くか あるPTA広報の実例
PTA広報の記事の中で、書くのが難しいと思われているのが「編集後記」。「編集後記って何を書くの」と正面切って他の委員に聞けないからだ。私のところに編集後記の中身についての相談・質問はかなりの数になっている。そうした悩みへのアドバイスのひとつとして、秦野市P連が発行している『情報委員会だより』の編集後記が出来上がるまでを具体的に例示してみる。(「編集後記とは」については、このホームページの「教育広報相談室」を参照)
企画会議の参考に PTA広報で特集を組みたいが どんなテーマがよいか
広報の役目は、文字通り「広く伝える」こと。会員がどんな情報を求めているかをしっかり押さえることが大切。PTA活動の報告や予告は外せない。
こんな特集・企画はいかが?
平成21年度に発行された『しぶしょう』(秦野・渋沢小PTA)と『丹沢の風』(秦野・本町中PTA)の各号の主な記事を紹介します。PTAの記事(PTAの活動や子供たちの生活に関わることなど)と学校のニュースとのバランスがよく載っている両紙です。企画会議のときの参考にしてください。
『しぶしょう』 A4判 校内印刷
◇106号(5月20日発行・10P)
@本部さん出番です A先生紹介 B特集「新入児童の不安」 C総会 Dm男子部の活動の解介と参加の呼びかけ「お父さんでないと」
◇107号(7月15日発行・12P)
@ふれあいまつり大盛況 A特集「クラス替え」 B第二特集「B日課って」 CPTA講演会の内容 D「親子で過す夏休み…一緒に家学してみよう」 E付録「古道・大山道を歩く「西地区編」(提供・まほら秦野みちしるべの会) F先生紹介シリーズ「気になるあの人」
◇108号(10月20日発行・8P)
@秋季運動会 A特集「PTA委貞一やってみたら広がる世界」 B修学旅行 C新型インフルエンザ 授業はどうなるの一校長先生に開く D「地元に歴史あり」広報委員の渋沢地区探訪記 E先生紹介シリーズ「気になるあの人」
◇109号(12月20日発行・8P)
@特集・もっと身近にPTA「やってもいいかなPTA委員」 APTAすごろく「渋小PTA物語」 Bこんな学級懇談会もあった C学校林−いのちの不思議教えてね D先生紹介シリーズ「気になるあの人」
◇110号(2月25日発行・8P)
@年間の思い出・贈る青葉 Aお疲れ様でした・各季長会の反省 B「こんなに成長しましたよ」1年生担任から C総会・学級懇談会に行こう D渋小お楽しみクロスワードパズル E19年目の環境教育 環境大臣表彰の渋小 F先生紹介シリーズ「気になるあの人」
※『しぶしょう』は年間6回の発行予定でしたが、インフルエンザのため1号減でした。
『丹沢の風』 A4判 校内印刷
◇194号(4月30日発行・8P)
@みんなで楽しもうPTA A総会の予告 B6月の資源回収のお知らせ C教職員紹介 D入学式・学級懇談会の報告 E校舎改修工事始まる
◇195号(7月10日発行・12P)
@4Pの特集「応援せずにはいられない・進路」 A部活動の紹介 B総会の報告 C委員会の活動報告と予告 D修学旅行 E校舎改修工事の状況
◇196号(10月30日発行・8P)
@水無条・運動の部(体育奈のこと) A水無祭に向けてのレポート(4月から取材) Bバザーの報告 Cどうなっていますか校舎改修工事 D委員会の活動報告と予告
◇197号(12月12日発行8P)
@中間監査と活動の報告 Aこれからの県立高校の解鋭 B先生からアドバイス「見直そう生活習慣」・付録「ネット・ケ一夕イ利用時間チェック」 C水無祭・合唱の部 D総会・
懇談会と3学期の予定 E広報委員会の表彰
◇198号(3月10日発行・8P)
@総会と各委員会の年間の活動報告 Aあいさつ・声かけ運動 B取材写真で振り返る本町中の一年間 C特集「見直そう生活習慣−その2」 D「もうすぐ中学生」一新入生説明会 E校舎改修工事の状況と次年度の工事予定(市の鋭明会の内容)
子供の情報だけでも喜んでもらえるのですか
運動会、学校祭、遠足などの子供たちの様子を伝えるPTA広報が喜ばれるのは事実。でも、子供の活動の写真ばかり載せているだけでは、PTA広報の本来の役割を果していない。PTA広報は《学校だより》でも《学校新聞》でもない。子供たちの生活にも目を向けた《考え・話し合う》ための紙面づくりをしたい。「健康」や「勉強についていけるか」のような、子供一人ひとりの生活や心配事なども紙上で考えてみたい。
《部活動の表彰》の紹介について。「運動でがんばる子は素晴らしい。作文や絵でがんばる子も素晴らしい」
載せたい記事がいっぱい…どうしよう
広報に載せたい記事や情報がたくさんあって、「どうしよう」と悩む。そんなとき、先ず考えたいことは、記事の大切さ・重要度―「この記事は、今ウチの学校にとって必要かどうか」を検討すること。それによって、記事の大きさ、置く場所が決まる。「この記事は残念だが、載せるスペースは無い」とボツにする場合もある。
『人』を取り上げると読んでもらえるが、A4・1ページを一人の先生に与えるのは【紙面ジャック】。コンパクトに書くことでいっそう伝わり方が強まる。
特集を組みたい
「狭い通学路の入り込む通勤者の車1100台、それに対向しながら登校する児童・生徒363人」を写真とルポで報じた特集が行政を動かした例がある。特集のテーマは常に「子供のために」でありたい。
・こんな特集もある
その例1
夏休み前に発行された号に付けられた付録は「先生に聞きました・『親子で楽しめるお奨めの市内スポット』」、手書きの地図まで付いている。
その例2
PTA広報は卒業アルバムや記念文集の代わりをするわけではない。「スムーズな進学のために」を特集し、中学校の紹介をしている小学校のP広報があった。授業や部活の紹介だけでなく、PTA活動も「〇〇小とちょっと違う仕組み」として取り上げている。
見出しに〈?〉や〈!〉を使うのは
《縦書き》で作られていると紙面には「縦見出し」を使う。「横見出し」は必要に応じて使うもの。見出しに、(?)や(!)のマークは使わない。 !を付けないで「オォ」と思わせるのが見出し。
PTA広報のめざすものは
広報の狙いは「広く伝える」ことにある。会員の声を聞いて何を伝えるのかを考えたい。PTA活動や子供たちの情報はたくさん取り上げ、「広く伝える」ということは大事。常に、会員が何を知りたいか、それをしっかり捉えて特集が作られることを望む。
運動会、学校祭、遠足などでの子供たちの姿を伝えると喜ばれるの事実。だが、子供たちの抱えている問題などにも目を向けた《考え・話し合う》ための紙面づくりも望まれる。「いじめ」とか「勉強についていけるか」のような、子ども一人ひとりの心配事なども紙上で考えてみたい。
「なぜ夏休みに個々面談?」という会員の声に、その答えを校長先生に求め急遽発行した広報委員会がある。広報の「報」という文字は「応える」という意味もある。会員の声に応えた編集姿勢はすばらしい。
多角的な取材を
A4判の2、3面で「子供の留守番」の特集を組んだ広報委員会。保護者へのアンケート調査、子供へのインタビュー、さらに防犯、防災の面から警察署、消防署への取材などで紙面を作った。「子供の留守番」というこの企画とともに、その記事の深まりもあり会員の反響は大きかった。
新聞・広報は、《人》のことを書く。《読まれる広報》の絶対的条件の一つは、「会員の名前がたくさん登場する広報」と言われている。
編集会議では(情報の軽重をしっかりと量ろう)
広報に載せたい記事・情報がたくさんあると「どうしよう」と悩む。そんなとき、広報委員として考えたいことは、記事の大切さ・重要度。それによって、記事の大きさ、置く場所が決まる。「この記事は残念だが、載せるスペースは無い」とボツにする場合もある。
部活動の表彰について一言「運動でがんばる子は素晴らしい。作文や絵画でがんばる子だって素晴らしい」。
「業者弁当」について紙面の70%強を割いた広報があった。興味あるテーマとして企画されたようだが、取材の方向性の検討が不十分だったように思える。
最初に確認しよう ウチの広報のスタイル(用紙の大きさ・文字の大きさ)
@ A3判(新聞形式)なのか、A4判(雑誌スタイル)なのか。 A活字の大きさ、フォントを決める。全号同じスタイルにすると、読者が安心して読める。「裏面が白紙」はもったいない。
表紙全面を写真で飾るのは
表紙は「第1ページ」でもあ。写真はもちろんですが、キャプションや小文なども活かし総合的にメッセージ性を強めることが大事。入学式や運動会など生徒たちの躍動感あふれる写真で大胆にレイアウト。ただしA4判・4ページ建てで1ページを表紙にしてしまうのは“ビミョウ”。
レイアウト
《縦書き》で作られていると紙面には「縦見出し」を使う。「横見出し」は必要に応じて使うもの。見出しに、(?)や(!)のマークは使わない。!を付けないで「オォ」と思わせるのが見出し。
読みやすくなるような紙面づくりには、@行間を考える。文字のつまり過ぎは読みにくい。読むのに疲れる A縦書きの広報だから《縦見出し》は欠かせない B必要に応じ二本見出しを C記事は縦長に流すように D人物が入っていない写真は使わない E記事が長いときにはリードが必要。
先生紹介
『人』を取り上げると読んでもらえるが、プライバシーも意識しましょう。A4・1
ページを一人の先生に与えるようなことはしない。コンパクトに書くことでいっそう伝わ方が強まる。(特定の先生に焦点を当て過ぎないように)
特集では
H小の広報は6ページ建ての5ページがPTA活動の記事。表紙で、「特別会計」で購入した物の写真、さらに会費300円の使い道も紹介している。この二つの記事の上に「学校に行こう・総会と懇談会に行こう」と大きな見出しが置いてある。紙面構成が意図的で、センスのよさが表れていた。
夏休み前に発行された号に付録が付けられた広報。素の付録は「先生に聞きました・『親子で楽しめるお奨めの市内スポット』」という特集で、手書きの地図まで付いている。取材の大変さを克服し充実の2ページが出来た。
「『子どもが学校で何をしているのか分らない』というお母さんたち」に広報は応えて、子供たちの様子を取り上げる、と書いています。「学校での生活」を伝えることは、PTA広報の大切な働きの一つです。でも、その伝え方はあくまでも保護者の目で、会員みんなの目が捕らえたものを伝えることが求められる。それがPTA広報の最も大切な役割である。
特集でもタイムリーなもの・旬を考えよう
年度末号の特集は『なるほど 行事情報』です。1〜6年生の今年の行事を紹介しながら、「来年度の参考にしてください」と情報提供。写真で1年間を振り返ると、“振り返るだけ”で終わってしまう。この企画は優れたもの。特集『クラブ活動の紹介』も、次年度の選択のための資料集になっている。
『中学生白書』として、広範囲にわたって生徒の生活の実態を紹介(アンケート調査を元に)している。好企画だが、2月発行号ではその価値が半減してしまう。この白書を元に学級懇談会や運営委員会などで話し合いがもてたら、と大変惜しまれる。
年度最終号なら
PTAの事業・行事の記事は報告で終わるのではなく、次回に向けて反省や提案をしなければ活動の進歩や発展にはつながない。例えば、運動会の特集で《駐車違反》のことが「次年度への課題」とするような視点に立つことが大切。ある広報は、年度末の『委員反省会』で、各委員会に「委員をして
@よかった点 A大変だった点(今後改善してほしいこと) B来年度の委員へのアドバイス」を求めていた。
卒業記念にと写真を掲載する広報がある。ただ写真を載せるだけなら、それはアルバムと同じ。広報は卒業アルバムではない。卒業記念文集の代わりをするわけでもない。「スムーズな進学のために」を特集し、中学校の紹介をしている広報があった。子供たちのための紹介(
授業や部活)だけでなく、PTA活動も「〇〇小とちょっと違う仕組み」として取り上げた企画力に感心した。
原稿を依頼するときに大切なこと
原稿をお願いするときの注意事項。依頼状を必ず付ける。その依頼状には次のことを明記する。(1)書いてもらうテーマは具体的なものを (2)制限字数 (3)締切日 (4)広報委員の誰が原稿を受け取りに来るか。
古いニュースでも新しい記事にできる
2月20日発行号に、7月に行われた成人教育委員会の社会見学の報告がされてる。その隣りは9月の成人教育講演会習会の記事。年2回の発行だと、このように《時が経った》記事も載せなくてはならないこともある。こんなときには、次のようなことを加えて記事にすると「古くて、新しい」記事になる。@前年度との比較 A今年のことを反省し、次年度への要望。
年度第1号の発行が7月1日。その号で『先生紹介』。この時期で先生を紹介するのなら、「3カ月たった子供たちの変化」を書いてもらうなど、《旬》のものにしたい。
アンケート調査
ある広報に「広報委員会より」という囲みがあり、そこには次のようなことが書かれている。「91号で実施したアンケートにご協力いただき、ありがとうございました。今回のアンケートは、回収率が20.8%と低い結果でした。これは、会員の皆様に興味・関心の持てる内容を提供できなかった事が原因と反省しております。アンケートで出た皆様の声を、しっかりと熟読し、今後の活動に活かしたいと思います」。広報が行なったアンケート調査の低回収率の原因は、実施した自分たち側にあるという感覚の鋭さ、謙虚さ―この委員会が持っている良さです。
広報を資料に学級懇談会を
「PTAはなぜ必要なのか」と聞かれれば、「保護者と担任が子供たちのことを話し合うことが大切だから」と答える。ある中学の広報は、「学級懇談会を成功(保護者の参加が増える)させるため」の具体的な手立てを提案している。
☆よくある質問例 |
1 |
テーマを決めても、企画がうまく立たないのですが。 |
2 |
100号記念号を作るにあたり、アドバイスをお願いします。 |
3 |
校長先生のコメントとPTA会長のコメント、どちらが先? |
4 |
個人情報保護法で、写真や名前にとても気をつかっています。 |
5 |
「下さい」と「ください」、「子供達」と「子ども達」、算用数字と漢数字の使い方。 |
6 |
アンケートの設問の作り方。アンケート集約後どのように紙面に載せてたらいいのか。 |
7 |
「編集後記」は何のためにあるのですか、何を書くのでしょうか。 |
・
PTA広報づくり講座の講師を派遣いたします ・PTA広報・学校新聞の紙面クリニックをいたします
手紙、電話、メールなどで、どうぞお気軽に。
(メールはこのHPの表紙、またはこちらからお願いします)
〜 武勝美の教育個人紙 ECHO 〜